052775 ランダム
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ふぁんふぁんふぁ-ましぃ

+禁断の・・・+(2)


カレンがお母さん?

僕を見つめるカレンの目が寂しげに見えた・・・

「この子・・・・何て言う名前?」

「秀だよ、カレンの息子」


お父様の声、皆が唖然として聞いている

いきなり、そんな事言われたって誰も信じないだろう?


だって、十歳くらいの異国の少女、
突然、お父様の妻だなんて、
しかも、同い年の息子(僕)

「ちょ・・・旦那様!?何をおしゃってるんですか?!」
「そうですよ!何でそんな訳の分からん小娘を奥様にするんですか?」
「私たち、そんな娘の世話何て御免ですよ?!」


何かがプツンと切れて皆が一世に喋りだした

「うるさい!!そんなに嫌だったら辞めろ!」


・・・・・・・・・・。

誰も何も言わなくなった


「とにかく、カレンは私の妻にする!」


「旦那様・・・・。」


「宜しくね、お母様」

僕は微笑んで言った


「宜しくね秀さん」


カレンも微笑んで言った

そして、お父様とお母様(カレン)は長い階段を登っていった。


メイドたちは二人の後ろ姿が見えなくなったら途端に言い出した

「ふざけないで欲しいわ・・・あんな小娘っ!嫌よ!」
「あれを、世話するのか?」
「気味悪いわね・・・」
「旦那様、何考えてらっしゃるのかしら?」
「冗談じゃない、あんな異国の生娘!」
「どうせ、遊んで捨てるんでしょうね・・・」
「だろうね・・・」
「またか、飽きない人だね」
「ちょっとした体験ねー」
「あはははははは!!どうせ、すぐに飽きるさ!」

僕は言ってる意味があまり分からなかった。

でも、カレンをお母様呼ばわりする気はなかった
そして、僕は僕の部屋へ戻った。


そのころ、カレンは・・・・・・・

汚い服に汚れた体、お父様が見逃す訳なかった

「カレンをお風呂にいれてやれ」

メイド達はもちろん、それを拒んだ。

「いやよー・・そんな異国の娘ー」
「触りたくもないわ」
「気持ち悪いわ」


お父様は激怒した

「カレンを馬鹿にするな!」


「スミマセン・・・・」
 メイド達は渋々言った。

そして、メイド達は風呂まで連れていった


「まったくー冗談じゃないわ!」
「お風呂くらい旦那様が入れれば良いのにねー」
「っし!旦那様に聞かれるわよ!」

何も知らないカレンは

「おふろってなあーに?」

メイド達は顔を合わせて笑った


そして、カレンを裸にして風呂に入れた
その風呂の温度は、とてもマトモに入れない温度だった。


そしてカレンは、


「熱いっ熱いっ!放して!」


メイド達はカレンが風呂を知らないのを知っていて、わざと高温の風呂に入れた
のだ。
それで、風呂から出れれば良いがメイド達はわざとカレンの肩を押さえていた


「いやあ!放して!熱い!放して!」


「湯加減いかがですか?」
「ちょーど良いでしょ?」
「ねえ、奥様?髪も洗いましょうよ」

メイド達は、その高温の湯をカレンの頭にぶっ掛けた


「きゃあああああああああああ」


でも、その声はお父様には届いていなかった

カレンは泣き出した


メイド達はまた微笑んで今度はタワシにシャンプーを付けて
カレンの髪を洗い始めた。


ゴシゴシゴシゴシ・・・・

「痛いよお!やめて!」


「奥様、そんなに気持ち良いですか?」
「泣くほど気持ち良いのよ!」
「あはははは!」

無言にも、その声は風呂場に響いていた。


「痛いよお・・」


そんな事、僕はまったく気ずかなかった


そして、メイドたちはカレンを風呂から出してゴシゴシ体を拭いた。


カレンは半泣きで、体に低温火傷をしていた

メイド達はカレンにバスタオルをグルグル巻いた


カレンは、そこ(風呂場)に居たくなくドアを開けて出ていった
もう、何処でも良かった・・・
長い階段を走って走って・・・・・
死にもの狂いでたどり着いたのは、僕の部屋だったらしい。


・・・・・・・・・・・バタン・・・・・・・・・


「はあ・・・・はあ・・・・」

「カレン?あ、お母様?どうしたの?」

「痛い・・・・体じゅうが痛いの」

「?大丈夫?」

「ふぇ・・・秀さん」

カレンはその場に倒れた

「カレン?!」


そして、僕は訳が分からないまま布団に寝かせた


「カレンって結構奇麗なんだね」

寝顔のカレンはまるで天使の様だった
初めて見た時もきれいだったけど、今もとても奇麗だった。

金色のサラサラの髪
目を閉じていても可愛い瞳

どうして、こんな所に居るのだろう・・・と思った


ふいにカレンに目を向けると、

「?!」

カレンの体には傷やアザが一杯あった

「カレン?」

しまいには、火傷までしていた。

「どうしたの?」

カレンは目を覚ました


「その、体の傷は?」


「これ、かあちゃんに・・・・後、おふろで・・・・」

「大変だ!お医者さん呼ばなきゃ!」

「やめて!お願いっ誰にも言わないで!」


僕は驚いて一瞬言葉を失った


「カレン?」
「御免・・・・秀さん・・・・・言ったら、また皆に嫌われる・・・から」
「嫌われる?何で ?」
「だって、私・・・前皆に体の傷見せたら、気持ち悪いって」


カレンは泣きだした

「大丈夫だよ、お母様・・・・」


あまりにもカレンが可哀相で、お母様と言ってしまった
カレンは女の子なのに僕より・・イヤ・・・もっと酷いめに会ってる。


僕は泣いているカレンを抱きしめた

皆、僕が泣いた時抱きしめてくれてたから


「大丈夫だよ!僕が守ってあげる!」

「ありがとう・・・」


その時、ドアが叩かれて
お父様の声が聞こえた

「秀、入って良いか?」


カレンはビックリして小声で

「秀さん、服貸して」

「何で?」

「醜い私が見られちゃうっ、」


確かに、手や足は傷だらけだった

「良いよっ、早く着替えて」


僕はお父様の居るドアの方を見て言った

「何?お父様」

「そこにカレンは居ないか?」

予想どうりお父様はカレンを探していた



「いないよ」

初めてお父様に嘘を付いた
そして、僕はカレンに小声で聞いた


「着替えた?」

「着替えた、でも、ちょっと待って」

「?」


カレンはまた何かをし始めた

お父様は怒って

「カレンが居ないんだったら中へ入れろ!!」


お父様は行き成りドアを開けた。

(もう駄目だ!)と僕は思った

だけど、もう、そこ(部屋)には姿がなかった
あるのは、カレンが付けていたバスタオル・・・・・


「ね・カレン何て居ないでしょ?」

すると、お父様は僕をにらんで言った


「カレンに何をした?」

「何ってー何もしてないよ?」

「ふざけるな!!」


・・・・・・・・・・・バシッ・・・・・・・・・・・・・・・

突然、お父様が僕の頬を叩いた。

外にいたメイド達は、お父様を押さえた

「旦那様!お辞めください!」
「秀さまは関係ありません!」


僕は、その場に座り込んだ


「カレンは何処だあああ!!!」


「旦那様!押さえて!」








そこに居るお父様は一度も見た事ないお父様だった


「お父様?」


こうも、カレン一人で人格が変わるのだろうか?

しかも、僕は何もしてないのに・・・・・・

「カレンに何をしたあああああああ!!!!!!!」

僕は、その場で泣き崩れた。




+続へ+



今回短くてスミマセン(ー。ー;)!?


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